火事だ!火事だ!!」の教頭先生の大きな叫び声から始まった避難訓練。11月12日(水),家庭科室から火災が発生という想定での訓練を行いました。
子どもたちは,一瞬の戸惑いもなく,すぐに身を守る行動に移りました。防災頭巾をしっかりかぶり,口をマスクやハンカチで覆い,職員の指示で整列し,校庭への避難経路も判断し家庭科室から遠ざかる安全なルートを選んで,真剣な表情で速やかに避難を完了することができました。この真剣さと迅速な行動に,子どもたちを誇らしく思いました。
避難後には,まずは,火元から離れること,そして,炎や熱だけでなく煙から身を守ることの大切さを話しました。火災で最も命を脅かすのは「煙」でかること,煙の速さ(垂直方向へは5㍍/秒;大人が走って階段を駆け上がるよりも速い,水平方向へは1㍍/秒),煙を吸い込まないように口を覆うことなどの重要性を伝えました。子どもたちは,驚きながらもしっかりと話を聞いてくれました。
万が一に備え,自分の命を自分で守るため,確かな知識と判断力,そして行動力を身につける大切な訓練となりました。備えあれば憂いなし,今後も子どもたちがどんな状況下でも冷静に対応できる力を育むため,継続的な防災教育と実践的な訓練に取り組んでいきます。ご家庭や地域におかれましても,この機会に今一度,避難経路や連絡方法などについてお話しいただければ幸いです。